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薔薇の花って シャイだよね

謎めいていて 魅力的で

薔薇とチョコレート

2015年12月初版発行 150円
うだりお 薔薇とチョコレート 表紙 赤いバラ 3本 ホワイトチョコ カップチョコ

物語

薔薇は、贈る花束の本数で意味が違うって知ってた?
一本は一目ぼれ、二本は二人だけの世界、三本は――何だと思う?

あと三日で年が明けるという年末のある日。禁酒中の秋生の目に、巨大な焼酎の広告が映り込む。それは焼酎のボトルを囲むように団欒する絵に描いたような幸せな家族写真で、それを目にした途端に、秋生は妻の顔が頭から離れなくなる。結婚して、一緒に生活して、子供ができて、子供を育て……。変わっていく妻。変わっていく自分。そして変わっていく夫婦の関係。何がいけなかったのか。何が足りなかったのか。妻との思い出に浸るように買った薔薇とチョコレート。それらをぶら提げて帰宅した秋生を待っていたものは――。何をやっても報われないと思っている人に読んでもらいたい。ほんのりと甘くて苦い夫婦の物語。うだりおの短編小説第三弾は、現代社会を生きる夫婦のあり方を問いかける!

※ギャラリーにて使用される画像の著作権は各著作者に帰属します。

登場人物

サラリーマン オフィス 眼鏡 短髪 青いシャツ
秋生

メーカー勤務。40代。趣味はラジコンヘリ。優しく穏やかな性格の持ち主。平日は家事を手伝い、週末は子供と遊ぶ。自称育メンで愛妻家。大の酒好きだが、現在は訳あって禁酒中。

コーヒーを飲む 女 パソコンを見る 黒髪 妻 昼下がり 日曜 リラックス
春奈

秋生の妻。30代。長男の出産を機に仕事を辞め専業主婦に。夫の転勤に合わせて新しい環境で生活を始める。育児に奮闘するも、友達はなく、両親も遠い。孤独。育児ストレスを抱える。

※画像は本作品におけるイメージです。被写体と本作は関係ありません。

読者の声

子育てに際し戸惑う夫婦のお話。何ともいえない閉塞感、それを感じてしまうことへの罪悪感に情緒不安定になっている妻と、それに戸惑いを隠せないながらも一生懸命向き合おうとする夫。今の時代、お母さんは一人で一日中子供と向き合うという、とてつもない難事に当たっている。妻の気持ちに妙に共感した。

- 美佐野さん

夫婦の数だけ、夫婦のあり方は違うのだと思う。それが本を読む前までの私の考え方でした。しかし、この本に登場する夫婦も、きっと世の中のご夫婦も抱えている問題や悩みは同じなのではないかと思いました。男性が改めて女性にとってのパートナーになっていくこと。そして我が子の父親になるということ。その2つを理解しようと奮闘する男性が忠実に描かれていると思いました。是非とも男性に読んでほしいお話です。

- Pansyさん

作者からひとこと

本作は子供が生まれて変わっていく夫婦の関係を描いています。一人の人間を育てていくということは、周囲から沢山の助けを必要とします。同時に、生きていく為には働かなくてはなりません。人を育てるということと働くということ、両方がうまく機能するために夫婦はどうあるべきか。社会はどうあるべきか――。頭の隅っこででも考えてもらえたら幸いです。
うだりお 薔薇とチョコレート 表紙 赤いバラ 3本 ホワイトチョコ カップチョコ

薔薇とチョコレート

150円

2015年12月 初版発行
2016年11月 第2版発行

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うだりお 表紙 長編小説 盈月をとる(上巻) 表紙
うだりお 表紙 短編小説 プラスチックハート
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hanbai

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