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特異点(仮)、第9回『死神のバイト』を公開しました!

  • 執筆者の写真: うだりお
    うだりお
  • 2019年6月1日
  • 読了時間: 2分

皆さん、こんにちは。

6月に入りました。東京五輪のチケット申し込みも終了し、刻一刻とオリンピック気運が高まっていますが、皆さんはチケット抽選に申し込みましたか? 来年の今頃は、オリンピック開催前のお祭り騒ぎになっているんだろうと想像します。

さて、突然ですが、皆さんは『クイア』という言葉を知っていますか?

クイアとは、英語で「不思議な」とか「ちょっと変わった」とかを意味する単語ですが、侮蔑的にLGBTなどのセクシャルマイノリティの人達を呼ぶ言葉としても使われてきました。現在では、彼ら彼女ら自身が自らのことをクイアと表現したり、クイア理論と呼ばれる思想的・理論的な研究がされたりして、非異性愛者に対する理解は深まりつつあります。性は男と女の間に無数に存在する。体の性、心の性、時間とともに変化する性……。性と一言で言っても、実に様々です。

クイアという言葉は、今ではセクシャルマイノリティに連帯感をもたらすポジティブな言葉と見られるようになりましたが、先日、カルバン・クラインの広告が「クイア・ベイティング」だと批判を集めて、カルバン・クラインは謝罪声明を発表しました。

クイア・ベイティングとは、「LGBTQやその関係について言及しないにも関わらず、性的指向の曖昧さなどをほのめかし、注目を集める搾取的な戦略(ハフィントンポストより抜粋)」だそうです。

問題の広告では、異性愛者を自認するモデルのベラ・ハディッドとCGIロボットのミケラがキスするシーンがあるのですが、それがクイアの持つポジティブな世間的イメージを利用したということでしょう。起用されたモデルが異性愛者だったから余計に嘘くさく、まるで茶化されたように感じた人も多かったのかもしれません。いやそもそも、企業が販売促進やイメージ戦略としてクイアを利用すること自体、本来はおかしいことなんだと言う人もいるかもしれません。

翻って、我が国はどうでしょう?

男の子は青、女の子は赤。 男の子はズボン、女の子はスカート。

男だから、女だから、これは社会が求める社会的な性差です。 そして社会的な性差は、必ずしも個人の性差とは一致しません。

あなたはどうしたいの?

青と赤の間に無数の色が存在するように、その子の『らしさ』が無数に生きる社会になるといいですね。

連載小説『特異点(仮)』、第9回『死神のバイト』を公開しました。 https://www.riouda.net/sinigaminobaito

今週もどうぞよい週末をお過ごしください。

Photo by flo222

 
 
 

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社会が変われば 大人が変わる 大人が変われば 子どもが変わる

子どもが変われば 国が変わる 前に向かって 変われるように

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