うだりおの超短編小説16作目『シグナル』を公開しました

皆さん、こんにちは。
長かった雨がようやく終わり、東京にも日差しが戻ってきました。
1876年の統計開始以降、最長となる35日連続の雨だそうです。丸一カ月、ずっと雨が降り続けていたなんて珍しいですよね。久しぶりに浴びる日差しも、いつの間にか秋の日差しに変わっていて、今年の夏が猛暑だったなんて信じられないくらい涼しくなってまいりました。季節の変わり目ですね。体調を崩したりしないよう、皆さん、どうぞご自愛ください。
さて、今月の超短編は、『シグナル』です。
主人公は新見武志、生命科学(遺伝子や脳活動)のデータを扱う研究者です。彼は「君」に語りかける形で、かつて隣にいたある女性との日々を振り返ります。出会いから始まり、初めて行ったメキシコ料理屋さん、水族館デート、そしてお互いの家を行き来するなんでもない日常。彼にとっては幸せな日々でしたが、二人は一度も「付き合おう」という言葉を交わしたことがありませんでした。
新見の専門は、微弱なデータの中に潜む「予兆」を読み取ることです。しかし彼は、目の前にいた人が発し続けていた、ある小さなサインにずっと気づけずにいます。
本作は時系列を追う形ではなく、記憶の断片を辿るように構成されています。ある夏の日の河川敷から始まり、そこに至るまでの日々を彼が記憶から思い出した順番に描いています。読み終えた時、冒頭のワンシーンがまったく違う意味を帯びて見えてきたなら、私にとってそれ以上嬉しいことはありません。
短い作品ですが、興味が湧いた方はぜひ最後まで読んでみてください。
※今年から『うだりおという作家を知ってもらうための超短編プロジェクト』の一環として、物語投稿サイトTalesでも同時公開しております。TALESとホームページ、どちらでも読みやすい方でお楽しみください。
TALESで読みたい方はこちらからどうぞ。


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